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高齢者肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌は気管支炎,中耳炎、副鼻腔炎の主な原因菌の一つですが、侵襲性に肺炎や髄膜炎に移行し、重症化することがあります。さらに耐性菌も増加傾向であり、ワクチンでの予防が重要とされます。

 

肺炎球菌ワクチン

ワクチンに含まれる莢膜血清型の数によって2つのワクチンが利用できます.肺炎球菌には93種類もの血清型があるため、過去の感染の有無を問わずワクチン接種が推奨されています。

・多糖体ワクチン(PPSV):23種類の血清型(ニューモバックスNP®)。1988年3月に認可され、2014年10月高齢者の定期接種となりました。

・結合型ワクチン(PCV):13種類の血清型(プレベナー13®)。無毒化したジフテリアタンパクを結合させ、抗体を獲得しやすいように工夫されています。2013年6月に認可され、同年11月小児の定期接種になり、2014年6月に65歳以上に適応拡大となりました。

どちらのワクチンも1回の接種で高い予防効果がありますが、両者を併用することでより免疫効果が高まるとされています。

 

定期接種

肺炎球菌の発症率は65歳以上で大きく上昇するため、65歳以降に23価肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。予防接種実施率はコロナ禍の前後で35% → 15%に低下していますので、対象となる方はワクチン接種を是非ご検討ください。

対象者は

① 65歳の方

② 60歳以上65歳未満の方で、心臓・腎臓・呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障がいを有する者(身体障害者手帳1級程度)

既に23価ワクチンを接種した者は対象外ですのでご注意ください。13価ワクチン(プレベナー13®)を既に接種した場合は、23価ワクチン(ニューモバックスNP®)定期接種の対象者となります。

対象者は、1回だけ補助を受けられ、自己負担額1,500円で23価ワクチン(ニューモバックスNP®)を接種できます(板橋区民以外は別途ご確認ください)。なお、生活保護受給者や中国在留邦人等支援給付受給対象者は無料となります。

これまで70, 75, 80, 85, 90, 95, 100歳の方も補助の対象でしたが、残念ながら2024年4月より廃止となりました。そして現在、定期接種のときにかかる自己負担の1,500円も2025年4月より4,000円へ増額される方針となっています・・・

 

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