禁煙治療の流れ
禁煙の基本原則
・タバコは強力な依存性薬物
・自ら禁煙を決意することが何より大切
・薬物療法とカウンセリングが両輪となる
・3ヶ月が経過すれば、ニコチン離脱症状は消失する
・1本吸えば、ニコチンへの渇望が起こり再発する
保険適応の対象者
保険適応で禁煙治療を行うためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。
・ただちに禁煙を考えている
・スクリーニングテスト(TDS)で5点以上
・35歳以上ではブリンクマン指数が200以上(2016年から35歳未満の禁煙治療はブリンクマン指数にかかわらず保険適用になりました)
・禁煙治療を受けることを文書により同意している
なお、上記を満たしていない方でも保険適応外(自費診療)で対応することも可能です。
禁煙治療
禁煙外来では下記のような流れで治療が行われます。保険で認められている通院回数は計5回、通院期間は約3か月(12週)です。
受診 | 治療内容 |
初回 |
問診では、禁煙の意思や喫煙状況、保険適応かどうかなどの確認を行い、条件を満たせば禁煙開始日を決定し、禁煙宣言書に署名して治療を開始します。 |
2回目 | 2週目に再診し、喫煙状況の問診を受けます。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方を受けます。 |
3回目 | 4週目、8週目の再診でも、呼気中の一酸化炭素の測定とともに、出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療を受けます。 |
4回目 | |
5回目 | 12週目が最終回となります。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するため指導を行います。 |
※禁煙に成功した場合でも長期間の禁煙をより確実にするために、必要に応じて禁煙補助薬を延長投与することもあります。